
これから初めてお墓をつくるあなたは、いわばピカピカの一年生。何事にも基礎知識は大切です。
失敗しないお墓づくりをするために、まずはお墓ができるまでの大まかな流れから学んでいきましょう。
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工事・施工
お墓の選び方のポイント
Key Points
Point 01 | お墓の場所を決める 墓地の選び方 |
お墓を建てる際、まず最初に用意しなければいけないものが、墓地です。どんな墓地に建てるのかで、お墓のデザインや大きさ、お墓参りのしやすさに大きな違いが出てきます。
墓地の種類
メリット | デメリット | |
公営墓地 |
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民間霊園 |
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寺院墓地 |
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その他の墓地
村落墓地
墓埋法(墓地・埋葬に関する法律)立法前に作られた墓地。
現在では村落墓地に、新たな区画を作ることは難しい(昔からある既存のお墓は今まで通り利用できる)。
個人墓地
個人所有の土地に建てられたお墓。
現在では、市区町村から許可をもらわなければ、新しく墓地を作ることができないため、自身の土地であっても、利用することは極めて難しい。
Check Point
ここだけは外せない!6つのチェックポイント!
宗派
墓地や霊園によって、受け入れられる宗派や宗旨に違いがあります。お墓を継承する方も含めて、先々のこともしっかり検討する必要があります。
価格・費用
墓地を利用するには、墓地の永代使用料・管理費用など、たくさんのお金が必要になるので、無理せず購入できる墓地を探しましょう。
施設・設備
各霊園・墓地利用できる設備は様々です。管理事務所や駐車場・休憩所・お手洗い・法要施設など、諸設備の有無や規模は重要です。
立地(アクセス)
“お参りのしやすさ”は重要です。体を壊したり、動けなくなったりした時のことを見据えて、アクセスという面もしっかり考慮に入れておくべきです。
環境
雨風や降雪などによってお墓は徐々に痛んでいきます。また、山間部では土砂崩れや地盤沈下の恐れもあるため、地盤の確認も大切です。
管理
お墓ができれば、霊園・墓地とのお付き合いが始まります。管理が不十分な墓地は、墓地が荒れ果ててせっかくのお墓が台無しになってしまいます。
墓地の利用規則と手続き
墓地を利用するには、いくつかの手続きが必要です。また、墓地には様々な利用規則があります。この手続きや規則をおろそかにすると「墓地が購入できない」「購入した墓地を手放さなければならない」なんてことも起こりえます。
こういうことを未然に防ぐためにも、購入予定の墓地に関する手続きと利用規約はしっかり確認しましょう。
永代使用料と管理費
墓地の管理者から永代使用権(墓地の使用権利)を取得するための料金を「永代使用料」、墓地の維持・管理(墓地の清掃など)に必要な料金を「管理費」といいます。
墓地を購入するためには、この永代使用料と管理費が必要になります。
使用規定
墓地を使い際に定められた規則を「使用規定」といい、各墓地・霊園によって様々なものがあります。
- 墓地購入後、所定の日数 以内にお墓を建立する
- お墓のサイズ制限がある
- 墓地使用権の転貸・譲渡の禁止etc.
納骨手続き
遺骨を埋葬するには手続きが必要になります。この手続きを「納骨手続き」といいます。
新規納骨 | 人が亡くなった場合、死亡届と死亡診断書、あるいは死体検案書を提出します。その際に火葬許可の申請を一緒に行い、火葬後に納骨が可能になります。 |
改葬 | 引越などでお墓の管理が難しくなり、お墓(遺骨)を別の場所に移すことを改葬といいます。改葬には、市区町村が発行している改葬許可証が必要になります。 |
Point 02 | お墓の形・様式を決める お墓の形 |
お墓の形
お墓にも様々な種類があります。デザインや機能性に加え、お墓掃除のしやすさまで、お墓に求めるものをしっかり整理し、理想のお墓を目指しましょう。

和型

洋型

デザイン型
Question
お墓の様式
個人墓
個人を祀るお墓。他人が入ることはありません。
近年では自分の好きなものを模した形を生前に建てる方が増えています。
近年では自分の好きなものを模した形を生前に建てる方が増えています。
夫婦墓
夫婦を祀るお墓。
子どもがいない、娘ばかりで跡取りがいないなど、お墓を継ぐ人がいない夫婦のためのお墓です。
子どもがいない、娘ばかりで跡取りがいないなど、お墓を継ぐ人がいない夫婦のためのお墓です。
家族墓
子孫へと受け継がれていく、もっともポピュラーな様式。納骨の度に墓誌や墓碑に戒名などを記していきます。
両家墓
夫婦の家をひとつにまとめて祀るお墓。
長男・長女同士の結婚、一人娘の結婚など、お墓を継ぐ人がいない家族のためにできたお墓です。
長男・長女同士の結婚、一人娘の結婚など、お墓を継ぐ人がいない家族のためにできたお墓です。
永代供養墓
お墓の後継者がいない方や、身寄りのない方を祀るお墓。お墓の所有権は「企業」や「団体」名義になり、その企業や団体がなくならない限り、永代にわたり管理・供養してくれる。別名「共同墓」「集合墓」と呼ばれ、一般的に他人と一緒のお墓、あるいは同じ納骨堂に遺骨が安置されます。

地域性と宗教
地域と宗派はお墓に深く関わる重要な要素のひとつです。各々のツールに根づいたしきたりや決まり事と、あなたの思いをうまく組み合わせましょう。
地域性 | 日本は地域によって、お墓についての考え方が異なります。例えば東日本は黒い石、西日本は白い石をよく使う傾向があります。 地域の特色をきっちり把握することは、お墓づくりのひとつのポイントといえるでしょう。 |
宗派 | 日本には多くの宗派が存在し、宗派ごとにお墓のスタイルが違う場合もあります。 地域性同様、あなたが属する宗派の特徴を知っておくことが、お墓作りに役立っていくはずです。 |
Point 03 | お墓の石材を選ぶ 石材の選び方 |
お墓に使われる石には多くの種類があります。
価格、耐久性、色、石目といった模様など、様々な違いがあり、そして今現在も続々と新石種が発掘されています。
石材のプロが石種に関わらず、石の良し悪しを見分ける際に必ずチェックするポイントをご紹介します。
石材選びの2大ポイント
吸水性
お墓は一般的に屋外に建立されるものです。
雨風や雪などの水分を吸収することで、耐久性が損なわれ風化の速度が増してしまうことがあります。
雨風や雪などの水分を吸収することで、耐久性が損なわれ風化の速度が増してしまうことがあります。
硬度
お墓の表面はきれいに磨いてありますが、実は小さな傷や穴がたくさんあります。
硬度の低い石種は、そこからひびや割れ欠けが発生しやすくなります。
吸水性や耐久性は素人が目で見てわかるものではありません。
自分が選んだ石にどのような特徴があるのか、些細なことでも石材店スタッフにしっかり聞くことが、失敗のない石選びにつながります。
墓石用銘石図鑑(国別)
日本のお墓でよく使われている石種を、コスト・耐久性・人気の5段階評価で表しています。
このページに表記されていない石種もたくさんありますが、まずはポピュラーな石種を学び、あなたの理想のお墓に最適な石種を選ぶための参考にしてみてください。
このページに表記されていない石種もたくさんありますが、まずはポピュラーな石種を学び、あなたの理想のお墓に最適な石種を選ぶための参考にしてみてください。
日本
古くから日本のお墓に使われてきた国産石材
中国
コスト重視型。今もっとも使われている中国石材
インド
最上級品質。耐久性抜群のインド石材
Point 04 | お墓の彫刻と付属品を決める 彫刻・付属品の選び方 |
彫刻~和と洋の違い~

和型
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和型のお墓では一般的に「○○家之墓」や「○○家先祖代々之墓」といった言葉を刻むことが多く、その他にも属している宗派の唱名などを刻むことが多いようです。
| 宗派別唱名一例 ●浄土真宗:南無阿弥陀仏 ●真言宗:南無大師遍照金剛 ●曹洞宗:南無釈迦牟尼仏 ●日蓮宗:南無妙法蓮華経 |

洋型
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洋型のお墓では、アルファベットや好きな言葉を彫刻する方が増えています。模様や絵柄なども彫刻できるため、彫刻に関する自由度は高いといえるでしょう。
| 洋型彫刻の特徴 「絆」「偲」「心」といった一文字を刻むほか、「ありがとう」といったメッセージ彫刻が人気があるようです。 |
書体の種類

お墓に刻む文字には書体といういくつかの種類があります。それぞれの書体によって様々な表情があり、書体を変えることで表情が変わってきます。数ある種類の中で、あなたが一番心ひかれる書体で、お墓に文字を刻みましょう。
その他の付属品の加工・彫刻
彫刻する文字が決まれば、お墓本体のデザインは完成です。しかし、お墓に墓石本体に加えて付属品が必要なことが多く、その付属品たちにも様々な加工や彫刻が施されている場合があります。
また、宗派や地域によって必要なもの、不要なものの違いも出てきます。
付属品の細部にまでこだわることで、お墓がより際立ち、あなたの理想に一歩近づきます。

屋根香炉

置き灯籠

墓誌

卒塔婆立て

墓前灯籠

Check Point
お墓の全体イメージも忘れずに
墓石のデザインや彫刻などの一部分のデザインに注力するあまり、「お墓を全体的に見ると、ちぐはぐな印象になってしまった」なんてことのないように、常にお墓の全体像や周囲の環境も考慮に入れてデザインを考えることが大切です。




























